他国とは中国です

中国国務院は今月12日、「『全国祝祭日及び記念日休暇弁法』改正に関する決定」を発表した。2025年1月1日から施行される。それに伴い、国務院弁公庁も「2025年の一部の祝祭日のスケジュールに関する通知」を発表した。「人民網日本語版」2024年11月13日付報道から(中国政府の実質上の機関紙「人民日報」のインターネット版「人民網」の日本語版より)

「決定」は以下の2点。

1.国民全体の祝祭日に、旧暦の除夕(大晦日)と5月2日が加わり、2日増える。それに伴い、春節の休暇は4日間、「メーデー」(5月1日)の休暇は2日間となり、年間休日数は11日から13日に増える。

2.国民全体が休暇となる祝祭日を明確化し、統一された休暇と振替休日を合理的に設定する。特別なケースを除いて、法定祝祭日の前後の連続勤務は6日を超えないものとする。

「通知」は、改正後の振替休日の原則をさらに明確化している。特別なケースを除いて、

⭕️「春節」は振替休日を含め「除夕」日から8連休(1/28〜2/4)

⭕️「労働節」は5連休(5/1〜5)

⭕️「国慶節」「中秋節」と合わせて10月1日から8連休(10/1〜8)

◎元旦(1/1)

◎清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日)(4/4〜6)

◎端午節(端午の節句)(5/31〜6/2)

◎中秋節(旧暦8月15日)は休日とし(10/6)

、振替休日を含めて3連休となる。

ただ、休日が水曜日の場合、その日だけが休みとなる。「国慶節」に合わせた連休と「中秋節」が重なる場合は、合わせて8連休とする。

「全国祝祭日及び記念日休暇弁法」改正の主なポイントは以下の5点

1.休日が増える。休日の日数が11日から13日に増える。

2.「除夕」が休日となる。近年、「除夕」は主に振替休日または雇用機関の柔軟な対応により休日となっていた。今回、「除夕」が法定祝祭日に組み込まれ、制度化されたことで、帰省して家族と一緒に伝統的な祝祭日「春節」を過ごしやすくなる。

3.「春節」の連休が増える。改正後、「春節」に合わせた休日は「除夕」、旧暦の1月1日、2日、3日の計4日間となり、振替休日を含めて8連休となる。「除夕」が金曜日である場合は、土日を含めて9連休になる場合もある。例えば、2027年がそれに該当する。

4.「メーデー」休暇のうち振替休日が減る。改正前、「メーデー」は祝祭日の日数が少なく、振替休日が多かったため、仕事や生活のペースが崩れやすかった。「メーデー」は旅行に適した良い季節だ。今回の改正で祝祭日が2日に増えたため、週末と繋げると、1日の振替休日だけで5連休にすることができる。

5.振替休日のルールが明確化する。今回、振替休日のルールが明確化されて発表されたことで、それに基づいてあらかじめ休暇のスケジュールを立てられるようになる。

「人民網日本語版」2024年11月13日

中国政府の実質上の機関紙「人民日報」のインターネット版「人民網」の日本語版より

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村松社長

旅行産業界に身を置いてはや45年。シンガポール航空社の日本でのB2Bリーディングカンパニーから京都の制御機器メーカー傘下旅行社を経て起業して以来早くも28年目に入りました。このコロナ禍で本当の旅行情報を発信するために旅行WEBマガジンを令和3年に立ち上げる。専門は海外の出張など。趣味:散歩ついでのお地蔵さん・神社お詣り、銭湯巡り、落語鑑賞、映画鑑賞。