今春の大手旅行代理店、物流最大手【日本通運】傘下『日通旅行』の旅行業廃業と同じくらい、小生には衝撃的なニュースが飛び込んできました

信用調査会社の報道では名古屋・東京が破産となっていますが既に大阪支店は名古屋支店にその業務を移管して運営されておられました、同社の人的サービスは秀逸で、アジア各国のツアー情報も豊富で頼りにしていた旅行素材の卸しがメインの中堅旅行代理店さんですが、遂に力尽きられました、居た堪れません

この春先にも情報頂いて、『なんとか生き残りましょう』とお互いエール交換していましたが、原田支店長さん有難うございました

東南アジア向け航空券・ツアー販売のケイ・アイ・エスインターナショナルが破産申請へ

 

 

まだまだ頑張っておられます旅行代理店はたくさん在りますが、スタッフがどんどん退職されています

旅行産業にとっての命とでも言う【人】それも専門の業務知識や業界ニュースが豊富で真に旅行が好きな方々が居なくなっています、この業界に愛想を尽かして・・メンタルが保たないと

特に海外旅行専従旅行代理店はもう一杯一杯で、後は経営者がどれだけこの先、自己資金を突っ込んで遣るのかの意思次第の状況です、自助努力ではもうどうする事も出来ません

政府御用学者のフレーズを借りるなら『まさに今が山場です』

山場がそう何回も続きますと山場じゃなくなり、これが当たり前となりますと、先の大戦の様に消耗戦となり、豊富な武器(〓商材)を持つ大手旅行代理店が勝つ(残る)事となりますが

しかし残っても前述の通り、人手がいません

先週末にも情報交換させて頂いた或る大手旅行社の方のお話では、同社社員の現在の仕事は地方自治体から請け負った、ワクチン接種会場での補助業務ですが課員の日報には、そのワクチン接種会場での事ばかり書き連ねていて、本来の旅行の仕事への取り組み方の一文も無いと上司が、例えば顧客に対しての何かしらのアピールの痕跡がまったく見えてこないと

慣れない接種会場での業務でヘトヘトで、この先どうなるかも判らない状況下で旅行の仕事への取り組みなんて、そして辞めて行かれます

アフターコロナでは、観光素材としての山・河・海・景勝地は残りますが、肝心のそれらを宣伝・営業して販売する、志の高い(〓旅行産業が好きな)人が残っていません

山は大小のそれが連なって、その峰々やその裾野の川や湖や草木が織りなす季節ごとの風景が素敵だと思っていますが、ビックマウンテンだけじゃなぁ

アフターコロナでは、大手の金太郎飴的な旅行代理店ばかりが残ってしまいます

問題だとは思いますが、仕方ないのかもしれません

 

 

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村松社長

旅行産業界に身を置いてはや45年。シンガポール航空社の日本でのB2Bリーディングカンパニーから京都の制御機器メーカー傘下旅行社を経て起業して以来早くも28年目に入りました。このコロナ禍で本当の旅行情報を発信するために旅行WEBマガジンを令和3年に立ち上げる。専門は海外の出張など。趣味:散歩ついでのお地蔵さん・神社お詣り、銭湯巡り、映画鑑賞。